親しい友人と食事をしようと思ったら、お店を探しませんか?
デンマークでは、友人と」食事をしようと思ったら、レストランやカフェよりは、自分の家に招いてホームパーティーを楽しむ人が多いそう。
暮らし方は自己表現の一つとして考えられ、お互いを理解し合うために、人を招いて「こんなふうに暮らしているよ」と見せる文化があります。
日本ではホームパーティーと聞くと、より抵抗を感じる人も多いはず。
人を招くには、どうしても「お客さんが来る!」と構えてしまって、おもてなししなきゃって頑張りすぎる部分がありますよね。
パーティーというよりは、ちょっとお家寄って行きなよっていうくらい気軽なものなのです。
今回、毎回頑張りすぎて人を招くのが億劫になっていた私が、ゲストと一緒に楽しみながら美味しいヒュッゲができるようになるキッカケのデンマーク流のおもてなしをご紹介します。
もくじ
一緒に楽しめるヒュッゲな食事会の”おもてなし”はどうしたらいい?
人を招くことは好きだけど、毎回買い出しや掃除、食事の準備が大変で、おもてなしの間も気が休まりませんでした。
どうしても、頑張りすぎてしまっていたんですね。
でも、ホストがずっとキッチンで立ちっぱなし、会話に参加できないなんていう光景はヒュッゲじゃないんです。
そして、気が休まらないなんて、もっとヒュッゲじゃないですよね。
部屋が散らかってても平気
デンマークの人たちは自然体な国民性もあって、多少散らかっていても気にせず人を招待するんだそう。
きれい好きで素敵なインテリアの家が多いのも確かだけど、散らかっているお家での食事会もないわけじゃないんです。
私にとっての片付いているという状態が、人より完璧を求めているんだなと気付いたことがありました。
友人と急遽、私の家でお茶を飲もうとなったときに、自分では散らかっていると思ってパタパタと片付けながら話していました。
すると、友人からは「そんなにキレイにしてなくて大丈夫だよ。ゆっくりお茶でも飲んで話そうよ。」と。
これは、あくまでも、友人と過ごす「時間」が重要で、部屋がピカピカであることは大事ではないということ。
そう思うと、日々の簡単な掃除がされていれば大きく掃除することは必要ないし、洗濯物は洗濯する時間をずらして、床に散らかったものを一旦どこかに固めて、食事をする場所だけは確保すれば大丈夫です。
親しい友人なら、そんなことを責めたりせず、一緒に食事を楽しむ「時間」を喜んでくれるはずです。
料理が下手でも大丈夫
私は決して料理が上手なわけではありません(笑)
むしろ手先が不器用で、夫を不安にさせるほどです。
料理が得意じゃないから人を呼ばないのは寂しいと感じた私は、簡単にできるたこ焼きやお好み焼き、ホットケーキでみんなで作りながら楽しむことをしてみることに。
結果、みんなともたくさん話せ、調理の仕方を教えてもらえたりと、とても楽しい時間でした。
「料理は下手でも、みんなで作って楽しむ」というおもてなし方で、ますますヒュッゲな気持ちを味わえたと気づいたのです。
ホストもゲストも一緒に楽しむヒュッゲな食事!盛り上がるおもてなしメニュー3選
デンマークでも、おもてなしの日は、いつもの献立よりちょっとだけ頑張るけど、友人と過ごす時間の方が大事だから、そこまで無理しないメニューが主流です。
下準備をしておいたら、あとはみんなで作りながら食べられる、次のようなメニューを私は重宝しました。
手巻き寿司
テーブルで自分の好きなように具をのせて、それぞれ食べるメニューは準備の手間も少なくていいですよね。
酢飯は子供達にうちわであおいでもらいながら男性陣に作ってもらい、たまごやキュウリ、お刺身、いくらの醤油漬けなどを女性陣で並べると、作業も分担できて、まるで学祭の準備のようにワクワクしてきます。
出された食べ物をそのまま食べるというよりは、自分の皿で調理しながらひと手間を加える「手作り」感がおもてなしのときでも盛り上がります。
鍋もの
冬になると必ず登場するのが、鍋ものです。
すき焼きやしゃぶしゃぶ、おでんに、お鍋。
テーブルを囲んで、みんなで分け合って食べる楽しさや鍋の温かさはとても美味しいヒュッゲです。
引っ越してきて、びっくりしたのは鍋の味が違ったこと。
夫や夫の友人たちから、地元ならではのお鍋を教えてもらえたのも、みんなで作って楽しむからこそですね。
持ち寄り
人数が多くなったり、準備する時間があまりないときは、みんなで持ち寄るのがオススメです。
お惣菜を買ってきてもいいし、ゲストが前菜やパンを持ってきてくれたり、お菓子作りが得意な友人がケーキを焼いてきてくれたり、みんなで分担します。
そうすると、テーブルの上はみんなの持ってきてくれた美味しいものがずらっと並んで、その景色もすごくヒュッゲなんです。
招く方も招かれる方も、誰もストレスにならず、ゆっくりと食事を楽しんで、心地よいヒュッゲな時間を過ごせます。
まとめ
凝った料理ができない、部屋が散らかっている…人を招くのに、気になりますよね。
でも、親しい友人と一緒に食事を楽しみたいのはどうしてでしょう。
食べることで人とつながり、食事を分け合って親密になりたいからではないでしょうか。
友人と一緒に作りながら食べられるなら、料理の腕前も問われません。
多少散らかっていても、友人なら一緒に食事を楽しむ時間を喜んでくれます。
ぜひ、親しい友人をお家に招いて、美味しいヒュッゲな時間を楽しんでみてくださいね。