時間に追われた毎日の中で、食事はなんとなく済ませたり、お腹を満たすことだけを優先してしまいがちではありませんか?
ヒュッゲをするには、心地良い空間が大切だけど食を通じてのヒュッゲもたくさんあります。
「何を」食べるかよりも、「誰と」食べるかが重要で、「どんなふうに」食べるかでもヒュッゲ度が違ってきます。
家族や親しい友人と「美味しいねぇ」って話しながら食べるといつもの味より何倍も美味しく感じることありませんか?
「美味しさ」を共感して、心があたたまるコミュニケーションがあることでヒュッゲを感じることが多くなります。
そうは言っても、「普段の食事でゆっくり食べる時間ないよ」って思いませんか?
今回は、仕事の終わる時間がバラバラで一緒にご飯取ることさえ、ままならなかった私たち夫婦が、ヒュッゲな時間を食事に取り入れるために試行錯誤して決めた家事ルールをご紹介します。
もくじ
普段の夕食にヒュッゲな時間を取り入れられる?
平日の食事で、一緒に食べられるであろう時間は朝と夜ですが、朝は仕事に行くための準備や子供たちを送り出すことでゆっくりご飯という時間にはなりにくいですよね。
そのため、夜くらいは一緒に食べようと思っていた結婚当初、自分の帰宅も19時頃、夫は22時を過ぎないと帰ってこなかったんです。
夜ご飯も一緒に食べられない日が増えていき、コミュニケーションがあまり取れていなかったこともあり喧嘩が増える増える(笑)
これじゃあダメだと思って始めたのが、自分の夕食を2回に分けるということ。
自分が仕事から帰ってきたタイミングで簡単におにぎり等を食べ、夫が帰ってくるタイミングでおかずを一緒に食べるということをすることで、遅い時間なので30分程度ですが夕食を一緒に取ることができ、コミュニケーションも増えました。
こういう小さな時間の積み重ねで、深く繋がって絆ができて家族になっていくのかなと感じます。
この絆は絶対に揺らがないものではないから日々のケアは必要です。
このささやかな幸せを感じるような時間を少しずつ良くしていこうと夫婦で試行錯誤した家事ルールが今でも助かっています。
普段の食事にヒュッゲを取り入れる方法5選
1日の中で何度も行う食事の支度と片付けは、「ちゃんとしなきゃ」と気負うと自分を追い詰めかねません。
こういうルールは絶対に守らなきゃいけないってことはないんです。
気持ちを軽くするため、ヒュッゲな時間を作るためのルールで、守ることが辛くなってしまっては意味がありません。
何事もほどほどにするというのが、私たちの大前提です。
仕事の時間を調整する
二人で夕食を取れなかったほど仕事の時間が長かった私たちは、定時を気にしたことがありませんでした。
デンマークのように16~17時で帰宅して19時には家で夕食を取ることは、なかなか難しい人も多いですよね。
でも、残業してまでやっている仕事は、その日にどうしても終わらせておかないといけない仕事でしょうか。
突発的なトラブル対応で遅くなることはあるかもしれませんが、「明日でいいことは今日はやらない」と決め、1日の業務量を見直し残業を減らすことに努めました。
結果、私は定時退社できる日が増え、夫も1時間以上早く帰ってくるようになりました。
社会や会社の仕組みをすぐに変えることは難しいですが、時間の使い方を見直すことは自分の範囲で取りかかることができます。
早く帰宅して、家族と夕食を楽しみ、子供たちとお風呂に入るなんて、ヒュッゲな時間ですよね。
夕食の仮献立を1週間分決める
夕食の献立を毎日考えるのって、大変ですよね。
そこで、1週間分の仮の献立を作ってみると、毎日悩む必要がなくなって気持ちが軽くなりました。
週末に翌週分を考えるので、買い物も週末の1回で十分です。
もちろん、この献立は仮なので、気分でメニューを変えてもいいし、疲れ過ぎて作れない日はお惣菜や外食にしようって日も全然あります。
毎日献立を悩んでいた時間が週1回になって、気持ちが軽くなったということが大事なんです。
家事の分担をする
デンマークでは共働きが多く、男性もちゃんと家事を分担するそう。
ゲームをしたい、本を読みたい、ヒュッゲな時間を持ちたい…自分のしたいこともするために、家事を他人事にせず、ちゃんと家庭に参加しているって素敵ですよね。
私は家事を妻の仕事だと気負い過ぎて追い詰められていました。
「食事の支度は任せるけど後片付けはやるよ」と夫が声をかけてくれたのをきっかけにいろんな家事も分担するようになり、とても気持ちに余裕ができました。
支度と後片付けで分担する以外にも、曜日で分けたり、料理が苦手なパートナーと一緒ならシンプルな作業で分けたり。
出来なかったとしても、責めるのではなく、やり方を共有すると上手くいきますよ!
休日の朝食はのんびりとる
週末どちらかの朝は、ちょっと寝坊して、のんびり朝食を食べるようにしています。
その時のメニューは決まって、オープンサンドにコーヒー。
トーストに、その時の野菜やスクランブルエッグ、ソーセージといったものをのせていただきます。
平日の朝には味わえないのんびりといた雰囲気で、ちょっと特別感のある朝食にすると、次の週末の朝を楽しみに、新しい1週間に向かうことができます。
普段の暮らしに、ちょっとだけ贅沢な食事の時間を取り入れることがヒュッゲです。
コーヒータイムに簡単なおやつをつける
デンマークに限らず、北欧全体にコーヒーの消費が多く、1日に何度もコーヒーを淹れて家族や仲間とおやつタイムをヒュッゲに楽しむんだそう。
私たちもコーヒーが好きで、コーヒータイムを楽しむことが多いけど、毎回ケーキやチョコレートを買うのは高くついちゃいますよね。
材料が有塩バター、砂糖、薄力粉でできるバタークッキーは、生地を冷凍しておけて、必要な分だけトースターで焼けるので重宝してます。
わずかな手間で簡単にできるホームメイドのおやつもヒュッゲなアイテムですね。
なかなか会えない家族や友人とも出来る美味しいヒュッゲな食事
コロナ感染予防のために、なかなか家族や友人と会えないでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も祖母が高齢のため帰省は取りやめました。
地元の友人とも周囲の目を気にするあまり会えない状況が続き、息が詰まった私たちは友人3家族でビデオ通話でオンライン食事会をしてみることに。
それぞれの家で食事を用意し、ビデオ通話で2時間ほどでしたが、用意した食事の話などいろんな会話を楽しみ、友人の子供たちの成長に目を細め、とても心安らぐヒュッゲな時間を過ごせました。
まとめ
ヒュッゲな時間を普段の食事に取り入れるのは「大変なんだなぁ」と感じていませんか?
通常でも、家庭をまわすって大変ですよね。
家事を分担したり、時間の使い方を見直したりすることで、ゆとりが生まれ穏やかな毎日を過ごせることに繋がります。
心地よくささやかな幸せと感じるヒュッゲな食事の時間は、1日の終わりの楽しみにもなります。
時には、ヒュッゲを意識して、心地よい食事の時間を過ごして見ませんか。