お家のヒュッゲな空間に、心地いい椅子やソファがありますか?
気に入って買ったつもりだったのにしばらくすると、使いづらく感じたりデザインに飽きてしまったり。
なんだか部屋に合わない気がしてきたりなんてことも。
椅子やソファに限らず、家具選びの悲しい失敗はよく起こります。
デンマークのお家では、長く使い続けられたヴィンテージ家具がどの家でも見つかるんだそう。
北欧インテリアショップをまわり色んな話を伺ううちに、デンマークの人々が大切にしている、長く使い続けられる家具の選び方はこれだ!と気づきました。
今回は私たちの家にヒュッゲな家具を購入したときに参考にした、デンマークの人々の長く使い続けられる家具の選び方をご紹介します。
もくじ
長く使うことのできるヒュッゲな家具選び方のコツって?
「買った椅子が将来ゴミになってしまうものではなく財産となるものを選ぶ」
とても合理的な考え方だと思いませんか?
のんびりしている北欧がイメージだった私には衝撃でした(笑)
資源の少ないデンマークでは家具は使い捨てではなく、使い続けてシェアすることが一般的で、不要になった時は、子供たちに譲るかフリーマーケットで誰かに譲ります。
とてもヒュッゲな家具のサイクルですよね。
家具を大切に長く使うことが定着していて、自分の財産だと考えて家具を購入しています。
だからこそ、日頃からインテリアショップに通い、家具の情報収集は欠かしません。
使う時間を経ていい表情を楽しめ、メンテナンスをして何世代も使い続けられる、育てる家具を探しているのですね。
暮らしの家具を可愛がって育てるって、とてもヒュッゲです。
ヒュッゲな”育てる家具”をみつける4つのポイント
インテリアショップで見る家具は、新しくピカピカしていて魅力的に見えますよね。
使っていくうちに傷がつくだろうけど、そんな傷もなんだか味に感じられるような家具がヒュッゲです。
そんな”育てる家具”をみつけるポイントを4つ紹介します。
美しいシンプルな見た目と使い心地のよさ
流行りのデザインで気に入って買ってみたけど使い心地が良くなかったという失敗はよくあります。
でも、見た目の良さと機能を兼ね備えた家具はちゃんとあります。
家具のデザインは、余計な飾りのないシンプルなもので、流行にとらわれず誰が見ても、いつの時代でも美しいと感じるフォルムであるものが、何十年も愛されています。
もちろん、使い心地が良いことが大前提です。
例えば、我が家にある育てる家具「Yチェア」は北欧家具の名作で、体の曲線に合わせた背もたれの柔らかいカーブが、座り心地の良さと見た目の美しさを兼ね備えた椅子です。
座面には紙紐のようなペーパーコードが用いられていて座り心地がよく、ちょっと動くと紐の音がして、それがまた気持ちを安らげてくれます。
毎日使う暮らしの道具だからこそ、使い心地が良いものを選んで、たくさん使って育てましょう。
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簡単にメンテナンスできる
長く使い続けたくても、10年20年経ったときに修理をしたいと思って調べると、買ったほうが安いということもあります。
そうなる前に、ちょっとした日々のメンテナンスが自分でも簡単にできるものを選べば、大きな出費になることも少なく、いつでも美しい状態を保つことができます。
日々のメンテナンス方法や長く使い続ける中で修繕ができる仕様か、事前にチェックしたりショップの店員さんへ聞いてみましょう。
このステイホーム期間に夫婦で「Yチェア」をソープ仕上でお手入れをしましたが、木部の汚れが落ちてさわり心地も柔らかくなったように感じ、とても心地よくなりました。
「Yチェア」は座面のペーパーコードが10年ほど使うと結構緩むものなので、張り替えが必要になります。
今、私たち夫婦の楽しみの一つは10年後修繕をして帰ってきたYチェアを見たら、どんな気持ちになるのかということ。
子供の成長のようで楽しみなのです。
さわり心地のいい素材
使っていくうちに魅力的な経年変化をするのは自然素材と教わりました。
心配したのは、お手入れが大変ということ。
メンテナンスが不要なものと比べると、確かに手間はかかりますが、やり方を調べて日々の掃除の一部にちょっと足すだけで、そんなに難しいことはありませんでした。
自然素材は、素材自体が呼吸をするので蒸れたりせず快適と聞いていましたが、何よりさわり心地が良くて癒されます。
脚元がスッキリ細い
「Yチェア」のように北欧デザインで長年愛される家具は、脚がスッキリと細いものが多いです。
脚が太いだけで、重たく野暮ったい雰囲気になってしまうからだそう。
確かに、脚が細いと、部屋の見通しが良くなり広々と美しく見えるのです。
そして、脚が細い家具って実際持って見ると、軽いのです。
日常の椅子の出し入れや移動するための持ち運び、掃除をするときに軽いってすごく快適ですよね。
ヒュッゲな名作家具を再現したリプロダクト家具
憧れのデザイナーズ家具でインテリアをコーディネートしてみたいですが、一点一点が高価なので揃えるのは大変です。
通常、制作されたデザインは意匠権等を登録することで保護されています。
リプロダクト家具は、この意匠権をはじめとする「権利の登録期間が過ぎた」「ライセンスの効力が切れた」デザイナーズ家具を本来の権利者以外が製作した家具です。
本物とそっくりなデザインの家具がリーズナブルな価格で手に入れられることが何よりもメリットです。
サイズをより使いやすく改良したり、素材をより環境に優しいものに変更している事例もあります。
しかしながら、デザイナーの細やかな意図が反映されていなかったり、品質が損なわれているケースもあるので良く吟味してから購入しましょう。
まとめ
「勢い」や「流行だから」と購入するだけでなく、ちょっと一歩引いて、これから先の暮らしを想像して長い目で家具を見てみましょう。
そうすることで、愛着を持って長く使い続けられる家具を発掘できる可能性が高まります。
そうして手に入れた家具は、とても大事にできて10年後20年後が楽しみになります。
自分だけのヒュッゲな育てる家具を見つけてみませんか。